Rising-F(ライジングフォース)というギルドにいた。
私がかつて所属していたリアル幼なじみがマスターを務めているギルドである。
ギルメンの仲もよくみんなそれぞれマイペースだが
狩りにBDにと活動をしていた。
そんなある時より
ギルドのマスターのクイルの休業が告げられる。
休業のうちに代わりにマスターをすることになってしまう。
なんやかんや言いながらギルメンと共に
相変わらずの日常だった。
だが、私の中で大きな課題が膨らんできていた。
どこかギルメンのみんながお互いの力を助け合うというより
自分の活躍の場を求めるようになっている雰囲気を感じていた。
今思えば、それは私自身にも言える事だったのかも知れない。
活躍の裏には必ず補助をしてくれる力がある。
一緒にBDへ行き直接補助をくれる支援さんももちろんだが
一緒に普段狩りをするギルメンも
情報を持ち寄り話し合うギルメンも
みんなお互いを支え合っている筈だ。
何かを変えないと・・・とずっと考えを巡らせていた。
自分の場所が無くなったといって
引退していった者もいた。
ギルドが大きくなり新しい人が入ってくれば
雰囲気もかわってくる。
自分に何が出来るのか
何が出来たのか・・・。
俺が代行マスターをやって数ヶ月経った頃
念願のマスターのクイルが復帰する時がやってきた。
記念にギルドイベントを行いみんなでクイルの復帰を喜んでいた。
そんな中俺は別の決断をしていた。
「暫く独立してやってみおうと思う」
これにはRising-Fのみんなが俺が居なくなり
何か変化に気付いて欲しいと言うこともあった。
一緒に独立をした支援のカレさんの力が支えている事を
みんなに改めて感づいて欲しいという気持ちもあった。
そして、改めてギルドの事を考えたいと思ったのも理由だった。
そしてカレさんと一時独立して「+ONE」の結成となる。
まさか、その後に事件があるとも知らずに・・・
まさにその翌日事件は起こった
復帰したばかりのマスターのクイルがINしなくなってしまうのである。
誰よりもギルドの事をおおらかに見守れる頼れるクイルがいたから
独立を決心しギルドを出てしまった結果、当時はマスターの居ないギルドに戻る術はなかった。
いつまで待っても戻ってこない。
ギルド自体の存続も怪しくなってしまう。
リア幼なじみの私から連絡を取ろうとしても
どうしても連絡の取れない日々が続いた。
そのうちRising-Fは自然に散り散りバラバラになってしまう。
悔やんでも悔やみきれない後悔であった。
そうやって誕生した「+ONE」ギルドのマスターを私は今でもやっている。
そして、心に決めている。
ギルメンが本当に楽しめるギルドにしようと
強くなくても
BDに行けなくても
LVが低くても
装備が弱くても
お互いの楽しみの+ONEになれる。
そんなギルドにしたいと思っている。
その為には鬼にもなろうと。
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