ギルドに入ったといって何と言ってもLv1のしがないファイターである。
マルセンの鎧は異常に重く動くのもままならない。
クイルの「クエストをやるといいよ」と言う通り
ぼちぼちとNPCに話しかけながら初めて見る。
ただそのころはLv70ほどの廻りのみんなとの差も感じつつ
とても一緒にモンスターを狩る気にはなれなかった。
「とりあえずLv40まで一人でやってみる」とクイルに告げ
ぼっちりぼっちり狩っていた。
そんな俺がLv30になった頃だろうかINしてみると
ギルド内に知らない名前があった。
「PIPPY」(以下通称ぴっぴ)
・・・しかも俺よりLvが高かった。
ギルド内ではLvも近かったので
それからは一緒に狩ることが多くなっていく。
そんな時に「リアルの知り合い紹介したいんだけど・・・」
とダンジョンの奥でぴっぴが話しかけてきた。
「ボルテモード」(以下通称ボル)の登場である。
ぴっぴより更にLvが高く挨拶をしても
どこか返答が無粋であった。
後から聞くとだた返答に困っただけで
非常に気さくでしかも「今日の名言」などといって
笑わさせてくれる粋な男だったのだが・・・。
俺はギルドのなかでも一番Lvの低い男であった。
この二人がギルドに入ることにより
妙な向上心が生まれ始める。
「せめて追いついてみたいなぁ」
といつも心に思いながら狩ることになる。
だた二人ともなかなか追いつかせてはくれなかった。
よく考えれば当たり前なのだが同じパーティを組んで
同じように狩れば経験値は合計等分配なので差は縮まらない。
しかし、3人でモンスターを狩っているとこれがまた楽しいのである。
次第に連携も取れ始めLvも上がり少し強いモンスターも狩れるようになり
お互いの少ない情報を持ち寄り毎日が楽しくてしょうがなかった。
ぴっぴ「タリス貰ったんだけど露天で200,000で売ってたよ」
俺 「ほんと?すごいねぇ売ったら大金もちになれるじゃん」
ぴっぴ「うんうん」
商売の仕方もしらずボス狩りもできない所持金1,000の僕には
とても大きな金額の話である。
こんな話をしながら3人はいつもパーティを組んで狩っていた。
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